辻和美

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【作家プロフィール】(引用:公式HP http://www.factory-zoomer.com/

ガラス作家・美術家。

1964生まれ、石川県金沢市在住。
金沢美術工芸大学商業デザイン科を卒業後渡米、カリフォルニア美術工芸大学でガラスを学ぶ。
金沢卯辰山工芸工房・ガラス 工房専門員を経て、1996年にガラスデ ザイン・制作のユニット「factory zoomer」をスタート。同時に現代美術の活動を始める。1999年、金沢に工房を設立。以後、国内外で展覧会多数。2005年には、金沢市内に「factory zoomer」のshopをオープンし、ガラスのみではなく、生活を楽しませるモノを作家、デザイナー、雑貨などの隔たりなく展示、販売している。

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「ツブツブ」「ホリホリ」などネーミングも可愛らしい辻さんのガラス作品。定番の「standard series」と展覧会でのみ発売される「limited series」があります。

「standard series」は、工房開設時から作られているめんちょこをはじめ、はなちょこ、ロックグラス、お皿、シャーレなど豊富なラインナップがあり、柄も前述の「ツブツブ」「ホリホリ」の他にも「モウモウ」「テンテン」「コユキ」「花」などHPで紹介されているだけで33種類にのぼります。オーダーに対応しているので、好きな種類をちょっとずつ揃えることが出来るのも魅力。

「limited series」は、色鮮やかなカラーグラス「color」や、いらなくなったガラスなどから作られるリサイクルプロジェクト「reclaimed blue project」などがあり、定番商品とはひと味違う自由な伸びやかさが楽しいシリーズです。目の覚めるようなオレンジや、新緑の朝露を思わせる爽やかな緑、深い深い海の底のような静かな濃い青色などが一堂に会する展覧会は一見の価値あり。

他にも定番商品と同じ柄で照明も制作されています。2011年に東京で開催された照明展では「ホリホリ」や「花」の照明がずらりと並び、折り重なった光の陰影がギャラリーの雰囲気と相まってとても美しく、辻さんのガラスの温かみを改めて感じる機会でした。

また、金沢の生活工芸プロジェクトのディレクションや、瀬戸内生活工芸祭への参加など、工芸の暮らしへの提案を幅広く提案していらっしゃいます。

《辻和美次回イベント》5月3日〜11日 青と白といつもの硝子@GALLERY M2(高知市)

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第703回デザインギャラリー1953企画展「7.5」@銀座松屋

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703回デザインギャラリー1953企画展「7.5」@銀座松屋(引用:公式HP)

日本デザインコミッティーのメンバーで木工作家の三谷龍二による企画展「7.5」。
7.5センチというのは、手に持った時、心地よいサイズである、ということが、この展覧会のテーマです。今展では生活の中でさまざまに存在する“7.5”を、建築家、ガラス作家、グラフィックデザイナー、骨董商など、さまざまな分野から三谷龍二が選出した11名が表現します。11名それぞれが考える“7.5”がどのようなものなのか、是非楽しく確認してみてください。

【参加メンバー】
赤木明登(塗師)、荒井徹(骨董商・幾一里)、安藤雅信(陶作家)、内田鋼一(陶芸家)、辻和美(ガラス作家)、冨永淳(骨董商・古い道具)、ナカオタカシ(造形作家)、中村好文(建築家)、原研哉(グラフィックデザイナー)、皆川明(ファッションデザイナー、三谷龍二(木工作家)
ギャラリースペース自体はそんなに広くないですが、出展者それぞれの7.5が三者三様で面白い企画展。出店されている品々も興味深いのですが、それぞれが7.5に対してどう向き合ったのかのコメントもまた面白い。ずららっとご紹介します。
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三谷龍二

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【作家プロフィール】(引用:公式HP http://www.mitaniryuji.com/

三谷龍二/みたにりゅうじ
木工デザイナー。

1952年福井県生まれ。
1981年、長野県松本市に工房ペルソナスタジオを開設。陶磁器のような普段使いの器を提案、多くの共感を得、木工の世界を広げることに貢献する。

全国で個展を多数開催。
立体、平面作品も手掛け、伊坂幸太郎などの表紙の仕事も。
また、「クラフトフェアまつもと」「工芸の五月」の発足当初から運営に携わり、工芸と暮らしを結びつける活動を続ける。
今年より「瀬戸内生活工芸祭」(高松市)の総合ディレクター。

2011年3月11日に自身の作品を常設展示するほか、他の作家との個展や、イベントを開催するギャラリースペース「10センチ」をオープン。

著作に「木の匙」「僕の生活散歩」(以上新潮社)、「僕のいるところ」(主婦と生活社)、「三谷龍二の木の器」(アトリエ・ヴィ)、「工芸三都物語 遠くの町と手としごと」(アノニマスタジオ)、「三谷龍二の10センチ」(PHPエディターズグループ)がある。

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言わずと知れた有名木工デザイナーの三谷龍二さん。代表作品はなんといってもバターケースではないでしょうか。ご自身の最初の木工作品でもあり、30年近く同じデザインで今も制作されています。他にもトースト皿、パスタ皿、カトラリーなどの食卓周りに留まらず、時計、家具、オブジェなども制作されています。

木の器の良いところは、使えば使うほど木肌に器を使用した日々が刻まれてゆき、何とも言えない深い色合いに変化してゆくところ。自分の暮らしの中にすっと寄り添い、少しずつ味わいを深めていくことで育っていく感覚は、陶器の貫入に似ているかもしれません。

使っていくうちに表面がカサカサしてきたら油を塗ってお手入れをします。その一手間が器と向き合う時間になり、なんとも楽しいのです。

三谷さんの作品は非常に人気が高く、制作ペースと需要のバランスが取れなくなってしまうことから、現在では常設で販売しているお店はありません。(ご自身のお店である松本の「10cm」では常設で置かれておりますが、どの作品が並んでいるかはその時によります)なかなか出会うことが難しいのですが、たくさんの作品を見たい!という方は、ぜひ企画展や個展に行かれることをお勧めします。

近年は文筆活動も積極的になさっており、生活に根ざしたデザイン、工芸の普及を掲げ、ますます活動の幅を広げていらっしゃいます。陶芸家の安藤雅信氏やファッションデザイナーの皆川明氏とも親交が厚く、度々共同でイベントを開催されております。

ちなみに奥様は暮らしのスタイリストとして人気の伊藤まさこさん。

《三谷龍二次回イベント》4月25日〜5月4日「きほんの食卓」@観慶丸本店(石巻市)

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オカズデザイン「今日の暮らしのレシピ」@伊勢丹新宿店 4/1〜4/15

オカズデザイン「今日の暮らしのレシピ」

オカズデザイン「今日の暮らしのレシピ」@伊勢丹新宿店

「手間ひまをかけて作る、丁寧で幸せな暮らしを提案する」がコンセプトのイベント。

“時間がおいしくしてくれるもの”をテーマに、シンプルで普遍的なもの作りを目指す”というオカズデザインさんの姿勢通り、シンプルでありながら食卓を幸せに演出してくれる器、カトラリー、エプロンなどが並びます。

吉村和美さんのややグレーがかった萌葱色のプレートにはチョコレートケーキや鮮やかな苺を、

安斎新・厚子さんご夫婦の飴釉のプレートにはジャーマンポテトや青菜炒めを、

岡田直人さんのオーバルリム皿にはクレソンのサラダやふっくらとしたスパニッシュオムレツを、

渡邊浩幸さんのカフェオレボウルにはカボチャのポタージュや具沢山の豚汁を。

 

どの器もあらゆる料理を受け止めてくれる度量の大きな器ばかりで、色とりどりの料理が盛られている姿が目に浮かびます。新しい器を使って、いつもよりもう一品おかずを増やしてみる。「丁寧で幸せな暮らし」の第一歩になりそうです。

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《オカズデザイン次回イベント》5月国際ワインバー@カモシカ

《吉村和美次回イベント》4月27日〜5月2日 個展@hal(沼津)

《山口和宏次回イベント》5月1日〜5月11日 個展「座ること たべること」@in-kyo(東京)

《渡邊浩幸次回イベント》5月10日 ワークショップ「手作りのジャムスプーンをつくる」@NHKカルチャー町田教室

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オカズデザイン×安斎新・厚子「お粥さん」@カモシカ

 

 

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料理ユニットのオカズデザインと安斎新・厚子夫婦の企画展「お粥さん」@カモシカに行きました。

とろりとした飴釉の器や、深みのあるこっくりとした白に繊細な刻紋が施された白磁や青磁が人気の安斎夫婦の器と、丁寧で滋味豊かなオカズデザインの料理のコラボ。

今回は「お粥さん」をテーマにしており、定番の飴釉や白磁のほかに新作のお粥のためのお椀やレンゲなどが並びました。

薄手の小さなレンゲは中国の古いレンゲを参考に安斎さんがデザインをおこしたそうです。見た目の可愛らしさはもちろん、深すぎず浅すぎずの絶妙な大きさで、口に含んだ時の口当たりも良く、お椀に残ったお粥の最後の一粒まですっと掬えました。

オカズデザインさんの料理も豪華!お粥に合う副菜の数々がずららっと11種類も頂けました。厳選された素材で作られたオカズデザインさんらしい副菜の数々はどれも丁寧に作り込まれていて、ふくよかな味わいのお粥にすっと寄り添うようで、心休まる贅沢なお膳でした。鶏味噌や蕗味噌は瓶詰めで販売もされています。

今回のお膳、今までのカモシカでのイベント史上、ある意味もっともオカズデザインさんの魅力、真骨頂を味わうことが出来る機会だったのではないでしょうか。

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・ピーマンの胡麻和え

・スナップえんどうのお浸し

・蕨の昆布〆

・独活のきんぴら

・佃煮二種 生青海苔・蕗の葉

・飛龍頭と流川れんこんの煮物

・出汁巻き卵

・雲仙・岩崎さんの白菜・こぶ高菜のお漬け物

・XO醤

・島らっきょうと鶏味噌・ふきのとう味噌

・自家製南高梅の梅干し

・丸鶏から叩いた鶏団子のお粥さん

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《オカズデザイン次回イベント》

4月1〜15日 伊勢丹新宿店に出店(5階のリニューアルオープンにあわせた「今日の暮らしのレシピ」という企画)

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